SONYの新製品、ハイレゾ音源対応A-30シリーズは音質とコスパの両立を成功させている。

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スマホと2台持ちでも構わない。

本日も創音においでいただき、ありがとうございます。
On-Sukeです。

さて、10月29日に、SONYから新型ウォークマンが発売されました。

中には10万20万するフラッグシップモデルなど、どこかの韓国製品を彷彿とさせるような高価格帯なウォークマンまでありますが、僕のような庶民には、そのようなものは手が届くどころか手を伸ばそうとも思わないはず(笑)

部活動でしていた吹奏楽も、サークルでしていたバンド活動もしておらず、あまり音質にこだわる必要がなくなった今こそ、僕はiPhoneで音楽を聴いていますが、学生時代はずっとウォークマン派でした。そして、その中でも手ごろ価格でありながら高音質を誇ってきたのがAシリーズで、僕もこれをずっと愛用してきました。

昔の相棒。ブラウンを使用していました。

昔の相棒。ブラウンを使用していました。

 

その流れを汲み、今回Aシリーズがフルモデルチェンジして、「A-30」シリーズとして登場しました。今回のAシリーズ、SONYの本気が伺えます。

タッチパネルにより、操作性が向上

walkmanwithphone

今までもAシリーズはタッチパネル化したことがあったのですが、消費電力が半端なく増えることもあり、再生時間を犠牲にするところが大きかったせいか、基本的に前面キー操作が主流でした。

しかし、今回は一般的な圧縮形式であるMP3 128kbpsで最長45時間(ノイズキャンセリングOFF時)、ハイレゾ音源でも最長39時間(FLAC 96kHz/24bit)の再生が可能。カタログ値ですので実際はこれより数時間短いでしょうが、通勤で聴くくらいであれば、2,3日は余裕で充電しなくても大丈夫なのは心強いですね。
前身のA-20シリーズは最長50時間なので、若干再生時間では劣りますが、タッチパネル化してこの再生時間はかなり健闘しているのではないでしょうか。

また、タッチパネル化したことで、操作性が大きく向上しています。再生画面を中心に、上下左右にスライドするだけで、様々なメニューに簡単にアクセスが可能です。例えば、音楽を聴いている際に再生リストを確認したいときは左にスライドすればOK、イコライザーを調節したいときは下にスライドすればすぐに変更が可能です。さらに左右にスライドすることで各種音質の設定もできます。
前面キー式だと、いちいちサイドメニューやホームメニューを開いてからでないと設定できなかったこともあったので、このアクセス性の向上はかなり一押しなポイントです。

a-30menu

サイドには電源ボタンやボリュームボタンなどを搭載。ポケットやバックの中でも操作可能なのは〇。

サイドには電源ボタンやボリュームボタンなどを搭載。ポケットやバックの中でも操作可能なのは〇。

 

より良い音を求めた、様々な面からの高音質化

ウォークマンを語るなら、やはり音質の話は欠かせないでしょう。

まず、ハイレゾ音源向けのテクノロジーとしては、フルデジタルアンプ「S-Master HX」を強化。A-20シリーズより約3.5倍ヘッドホン出力をアップさせたそうです。最大出力が向上したことで、微小な小さな音から大きな音までをより繊細に臨場感あふれる音を再現することができます。人間も声の大小の幅が大きいと、それだけ様々な表現ができますよね。ハイレゾ音源のリアルな空気感を最大限に引き出すことが可能です。

そして、新たに登場したのが「DCフェーズリニアライザー」とよばれる機能。メーカーサイトによれば、

「アナログアンプと同じ位相特性をDSPによる演算で再現。これにより、デジタルアンプでありながらアナログアンプに近い、十分な低音感が得られます。」

ということだそう。質の悪いデジタルアンプだと、どこか固く、底が浅いような印象を受けることがありますが、よりアナログライクにすることでその問題点を解消したということでしょう。

A-20シリーズに合った「クリアステレオ」と「クリアベース」がA-30シリーズには搭載されていないので、このDCフェーズリニアライザーはそれらをグレードアップしたような機能だといえるのではないでしょうか。SONYが培ってきた音質に対するこだわりが、さらに一歩前進したように思えます。

その他、圧縮音源をハイレゾ音源並みの音質にスケールアップする「DSEE HX」や楽器・ボーカルの音をクリアに際立たせる「クリアフェーズ」も健在。また、BluetoothもLDAC/aptXに対応で、ワイヤレスでも気軽に高音質を楽しめます。

今回もハイレゾ対応のイヤホンを同梱したタイプが登場。イヤホンや別売のケースは、本体カラーに対応しています。

今回もハイレゾ対応のイヤホンを同梱したタイプが登場。イヤホンや別売のケースは、本体カラーに対応した色になっています。

 

ミュージシャン必見!耳コピに超便利な「語学学習モード」が帰ってきた

サークルでバンドしていた時は本当にこの機能を重宝していました。

本来は語学学習のサポート機能として搭載されているらしいですが、再生速度をゆっくりにしたり、A-Bリピートで任意の地点を繰り返し聴いたりするのは耳コピでも大変役立ちます。何がすごいかというと、再生速度をゆっくりにすると、それに伴って曲のキーも下がっていくものが多く、耳コピにおいては致命的だったのですが、SONYではそんな心配は無用。早弾きなどの難解なフレーズも何度もじっくり聴くことができます。

語学学習モードにも、タッチで簡単に移動可能。

語学学習モードにも、タッチで簡単に移動可能。

 

音楽を愛する「すべての人」におすすめな1台

最近のDAPは、ハイレゾ対応でしかもフラッグシップモデルともなると軽く10万20万超えの製品が登場していて、価格の高騰を感じますが、多くの人がオーディオにそんなお金を投入することは難しいでしょう。僕がここで「すべての人」と強調したのは、A-30シリーズは多くの人に手に取ってもらえる価格帯でありながらすばらしい高音質を実現しているといえるからです。
ソニーストアではイヤホンなしモデル16GBで21880円、イヤホン同梱版16GBで28880円となっており、イヤホンがついても3万円を切っています。さらにmicroSDで容量を増やすことも可能なので、大容量モデルを買う余裕がない人も安心ですね。

 

 

コメント

  1. […] […]