これからの音作りはスマホで行う!?Line6 Firehawk FXをレビュー!【概要編】

エフェクター

もう、アンプなんていらない。

本日も創音においでいただき、ありがとうございます。
On-Sukeです。

今回ご紹介するのは、世界が誇るモデリングメーカー、Line6が贈る、
Line6 Firehawk FXでございます。皆さんも気になっていた製品ではないでしょうか。

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ぼくは、これを使ってこの前ライブをしてきまして、その映像を見ましたが、今のデジタル技術はここまで本物のアンプに肉薄しているのかと、驚きを禁じえませんでした。

Line6のフラッグシップであるPOD500Xの情報は検索すればたくさんありますが、なぜかFirehawkは演奏デモの動画はあっても中身の詳細な情報はなかなか見つかりません。

今回は、ざっくりとFirehawkの外観や大まかな機能をお伝えしたいと思います。
音作りなどの中身についてはまた後にゆっくりお話ししたいと考えています。

【追記】サウンドレビュー記事を公開しました。

【Firehawk FXのBritishアンプモデルを試してみた。】

【Firehawk FXのAmericanアンプモデルを試してみた。】

一言で言うなら、「アンプの四次元ポケット」

僕は大学生のころはそれは完璧なアナログ信仰者で、アンプも真空管じゃなきゃアンプじゃねえというほど、デジタルとかプリント基板とかが好きじゃありませんでした。RolandのJCなんか死んでも使ってたまるか!そんな感じ(笑)

ですが、大学のサークルのように頻繁にライブをしなくなった今、アナログにこだわってエフェクター買ってもしょうがないし、何よりでかいアンプにつないで演奏する機会なんてもうないのですよ。
そして去年あたりから宅録を始めたのですが、DAWのプラグイン(しかもフリープラグイン)で音を作るのにも限界があるし、有料のプラグインを揃えようとすればばかにならない価格になるから、趣味の範囲だし別にデジタルでも良いかと、Line6製品に目を向けたわけです。

ご覧になっている皆さんの中にも、POD500XとFirehawkのどちらが良いのか悩まれている方がいらっしゃると思いますが、僕は作った曲をYouTubeで配信するわけでもないし、音源化して販売するつもりもないし、個人的な趣味で完結しているので、迷わずFirehawkを選びました。後述しますが、Firehawkの最大の魅力は、「お手軽さ」にあるからです。

さて、前置きが長くなりましたが、メーカーサイトによれば、アンプは合計107種類
HDアンプ(高音質なアンプと思ってください)が29種類、POD Farmの流れを汲むアンプが78種類あるそうです。
107種類ですよ?実際それだけのアンプを1か所に置いたら自分の身の置き場がなくなりますよね。ていうかそんなに買う金ねえよ。

BOSSやZOOMなどからもモデリングアンプの製品は出ていますが、さすが老舗Line6。

Firehawk FX Tone Tour | Line 6

音、リアルすぎません?映像なしで聴いたら本物のアンプで弾いてるよって言われても
耳が肥えている人でなければ「へーすごーい!」ってあっさり信じてしまいそうですよね。

Line6のモデリングアンプはハイゲインのものが高く評価されていますが、クラシックなアンプの音も優秀です。

Line 6 Firehawk FX Demo

アンプのネーミングから何をモデルにしているのか一目瞭然ですね(笑)

このような上質なモデリングアンプが107種類!「俺はこいつと旅に出る」と、のようサトシのように1台の相棒を決めなくても良いのです。浮気し放題!笑
HDではありませんが、OrangeやMacthlessといったアンプのモデルもあるのは、個人的にうれしいですね。FenderやMarshallをモデルにしたマルチエフェクターは数多くありますが、上記のアンプはなかなか見ることがありません。
動画のテロップで気づいた方も多いでしょうが、チューブスクリーマーのような往年の名器のモデリングを中心に、これまた100種類以上のエフェクトが搭載されています。太っ腹ですね。

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端子も標準フォーンからXLR端子まで、基本的なものはそろっています。USB端子もついているので、Firehawk自体をオーディオインターフェースにしてPCに直結し、録音することも可能です。どれだけ有能なのこの子。

Bluetoothでスマホやタブレットと連携可能

POD500Xとキャラクターを大きく分けるのはこれではないでしょうか。

Firehawkが販売される前に、実はLine6はAMPLIFiという、BluetoothでスマホやiPadと連携し、ストリーミングや音作りを可能にした製品がすでにあったのです。アンプ型、ペダル型、オーディオインターフェース型と様々なバリエーションがあるのですが、どれも一長一短で、アンプ型、オーディオインターフェース型だと、曲の途中でエフェクトのON/OFFの切り替えが難しかったり、ペダル型だとスイッチ数が少なくて音のバリエーションに限りがあったりしました。Firehawkはそういった欠点を全て払拭した製品だといえるでしょう。

プリセットの切り替えスイッチが4つ、エフェクトの切り替えスイッチが5つ、さらにTAP/Tunerスイッチ、ボリュームペダル。これだけあればライブで基本的に困ることはありませんよね。

おっと、Bluetoothの話から逸れてしまいました。FirehawkもAMPLIFi同様、スマホやiPadとBluetoothで連携が可能です。スマホから曲を流してジャム演奏ができますし、専用のアプリを使えば、スマホ上で音作りが可能になります。ライブ直前になって作っておいた音がちょっと気に入らなくても、指先一つで素早く音作りが可能となります。

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スマホじゃなくても、Firehawk本体にあるつまみで基本的な音の調節は可能です。
アプリの細かいいじりかたは後日お話ししたいと思いますが、いちいちアンプとエフェクターを繋ぎ直さなくても、指先で直感的に操作し、画面上で音作りが完結するというのは、とても魅力的ではないでしょうか。

また、専用アプリでは、世界中から作ったトーンをクラウド上でシェアすることができ、自分が作ったトーンをアップロードできるのはもちろん、自分の求めるトーンを検索して一瞬で作ることができます。日夜アンプと奮闘してきたプレーヤーの心をいとも簡単にへし折ってくれますね。
2枚目の画像にある「fender Tele1 funk」というのも、クラウド上に上げられていたトーンで、ぼくはそれをベースに少し音をいじっています。

「手軽に良い音を楽しみたい」という方におすすめ

いかがだったでしょうか。Firehawkの魅力はやはり「手軽さ」だと思うのです。一つ一つの音の良さ然り、スマホ上でできる音作り然り、そして最初から良いトーンがクラウド上に山のごとくある。ノウハウがある方は別ですが、ぼくのようにそこまで機材について構造的な知識がない方にとっては、このお手軽さは他に代えがたいメリットではないでしょうか。
決して安くはない買い物ですが、逆にこれさえ買ってしまえば基本的に他には何もいらないと言っても過言じゃありません。
下手にに最初から高級エフェクターに手を出すよりも、まずはFirehawkで基本的な音作りを学び、その後一つ一つエフェクターを吟味していくのも良いですね。

 

コメント

  1. […] 使った機材は、これまた先日レビューしたFirehawk FXとパソコンのみ。Firehawk自体がオーディオインターフェースになっているので、直接USBケーブルをパソコンにINすればOK! 宅録経験のある方ならご存じでしょうが、宅録機材とパソコンをつなげる際、片方がUSB-Bタイプのものを使用する場合が多いです。Firehawkも例にもれずUSB-Bタイプですのでご注意を。 パソコンに移っているDAWソフトはフリーソフトですが、なかなか使えるのでこれもいつかレビューしたいと思っています。 […]