Rock ‘n’ rollと共に転がり続けたa flood of circleの魅力を伝えたい。

MUSIC

長い間の放置、すみません。On-Sukeです。

今まで無料ブログで作っていたのですが、せっかく続けるのならば、本格的にWordPressで運営してみようではないかと思い、その移行に苦戦していました。

 

今回は、まずこのMVをご覧ください。

a flood of circle – 花

少しでも何か感じたものがあれば、今日は僕とこの革ジャン男率いるロックンロールバンドについて語り合ってみませんか?

一聴した感想は、「チバユウスケ」

僕が中学生のときにロックバンドに興味を持ってから十うん年経ちますが、ロックに興味を持ったからといって別にやさぐれるわけでもなく、まじめに高校・大学を卒業し、今に至ります。
その間もずっと邦ロックを聴いてきたわけですが、バンドにも、時期によってけっこう代表される「型」があったように思えます。例えば、「下北系」という言葉、一度は聞いたことないでしょうか?ELLEGARDENが流行ったときは、エモロックのバンドがわんさか出てきたし、RADWIMPSがすごく流行った時には、これでもかってくらい言葉を詰め込むバンドがけっこういましたね。

最近は、テクノやボカロといったエレクトロ系が隆盛したこともあってか、ダンスビートや、やたら速いビートの曲が多いなと思います。とてもノリやすい。こう、酒よりも三ツ矢サイダー片手に爽やかに盛り上がろうって感じ(笑)

そんな中、明らかに時代錯誤な泥臭い音楽を歌い続けてきたのがこのa flood of circle。
もうこの人たちの音楽は酒以外では聴けません。でもこの記事は未成年でも読めますのでご安心ください。

 

大学時代に、軽音サークルの友人からコピーしようと声をかけられたのがきっかけでした。

a flood of circle/Buffalo Dance 【PV】

早速YouTubeで彼らの音楽を聴いたのですが、もうチバ。
声も音楽もチバユウスケ(The Birthday, 元THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)。それが、第一感想。

でも、なんだろう。BUMP OF CHICKENから入った僕は、ミッシェルに慣れるまでは2年かかった。明らかにチバクローンな感じなのに、頭をガツンと殴られたような衝撃。擦れた、焼けるようなVo.佐々木亮介のその声に

かっこいい。ただそう思えたのです。

転がり続けた10年

彼らの来歴を見ると、もう波乱万丈とか情熱大陸とかそんなドキュメンタリー番組で組んでも良いくらい、ロックンロールなんですよね。

2006年結成、2009年メジャーデビュー。順風満帆なスタートですね。
ところがどっこい、デビューアルバムを引っ提げての全国ツアー中にギターが失踪。
公演中止になるかと思えば、サポートを入れてそのままツアー続行。すげえな。

約半年後には一念発起したかのように2ndアルバムをリリース。
しかし、2010年にはベースも脱退。代わりにtokyo pinsalocksというコアなバンドから「姐さん」ことHISAYOが加入。

ちょうどこのベース交代期に僕はa flood of circleに出会ったわけで、その時出された
「LOVE IS LIKE A ROCK ‘N’ ROLL」で、僕は完璧にfloodファンに出来上がりました。

その後も1枚ずつのミニアルバム、フルアルバムを発表し、そしてついに
afloodofcircle

おめでとうございます。2014年、4人目加入。左端の帽子の方ですね。
これで初期形態に戻りました。しかし、2015年3月に脱退。
どれだけこのバンドは苦難を味わえば良いのでしょうか。さすがにもうバンドを続ける気力もないよな、解散だよな…。そんな不安をたやすく吹っ飛ばすように、

a flood of circle / ベストライド

ミニアルバム、「ベストライド」をリリース。悲しみに暮れるよりも、もうモッシュして忘れちまえというような明るさと疾走感。ああ、彼らに迷いはない、そう確信させてくれると同時に、まっすぐ転がり続ける彼らの生き方がとてもまぶしく思えました。

俺のベストはいつも 今なんだよ  (a flood of circle 「ベストライド」より)

幾多もの苦難を乗り越えてきたからこそ歌える”BLUES”

最近、初めて聴いたときの衝撃の中身が、だんだんわかってきたように思えます。幾度ものメンバーチェンジという危機を乗り越えてきた、なんとも生命力の強いバンドですが、その度にメンバーはどれだけの辛さを味わってきたのだろう。明日が見えない、止まってしまいたい。それでも前に進んできた彼らの音楽には、ありきたりだけれど言葉では表せない、耳ではなく魂で感じる魅力があると思うのです。

数多の危機を乗り越えてきたからこそ、難解でもない、高尚でもない、ありふれた言葉で紡がれた詞にも、重みが感じられるのでしょうね。

俺はまだ死なない 強く生きていたい (a flood of circle 「花」より)

「花」は佐々木の自伝のような曲ですが、他の楽曲にも、当時のバンドの心情を書き表したような曲がいくつかあります。
命が発した「生」は、リスナーの命にも響く。理屈じゃない思いがこみあげてくる。言葉では表せないから、叫び、歌い、腕を上げる。

僕は今年floodのベストアルバムツアーに参戦しましたが、普段はフロアの後ろで佇んで聴くのに、もう音を出された瞬間には拳を高らかに上げていましたね。縛られた社会生活から、一気に解き放たれたようなあの愉悦、自由。同調なんてしなくていい。本能のままに動いていいんだ。自分がやりたいように。思うがままに愉しめ。奏でるBLUESに乗せて、そう言われているような気分でした。

11月にはシングル「Flyer’s Waltz」が発売されるようですね。これからもfloodは転がり続けていくでしょう。彼らが起こす洪水に、あなたもぜひ呑まれてみてください。

a flood of circle – Flyer's Waltz

 

 

コメント

  1. […] フラッドからのお年玉ですね。a flood circleについては以前の記事で熱く語っているので、そちらもぜひ読んで頂きたいです。 […]