1台で往年のMarshallアンプが網羅できる「CODE」の再現力が素晴らしすぎる。

楽器

さすが本家!

本日も創音においでいただき、ありがとうございます。
On-Suke(0n_Suke)です。

今日は、10月末に発売された、Marshallのモデリングアンプ、「CODE」を紹介したいと思います。
これ1台あれば、どこでも本格Marshallサウンドを手に取ることができます。

誰もが持てるアンプではなかったMarshall

ギターアンプといえばどんな形を想像するかと聞かれれば、ギターを弾く弾かない問わず、誰もがこういうMarshallのスタックアンプをイメージするでしょう。

Marshall製JCM-800。ほとんどのスタジオで目にすることができます。

ですが、ご存知の通り実際スタックアンプなんて、個人で持てるようなものではありません。まあ場所を取るというのもありますが、スタックアンプは往々にして出力が大きいので、家で弾けば一瞬でご近所さんを敵に回すような大音量でしか弾けないのが理由です。小さな音は出せますが、そんな音量で演奏することを想定されていないので、かなりペラペラな音しか出せず、歪みなんてもってのほか。ほとんどの人にとって、Marshallアンプを触ることができるのはせいぜいスタジオやライブでレンタルしたときくらいですよね。

studio

イケベ楽器系列の練習スタジオ、「スタジオリボレ」

確かに、自宅練習にも使える10Wや15Wなどといった低出力のMGシリーズもあります。大学時代、これを使って練習している人がいましたが、まあ音が固い固い。「私、ソリッドステートです!」って一生懸命主張しているような固さ。歪みも確かにMarshallっぽさは出ていますが、あくまで「っぽい」だけ。キラキラした高域と共に出る、真空管ならではのあのふくよかさがないので、とげとげしさが強調されているような感じ。

mg15cfx

「デジタル」のイメージ簡単にを超えたCODE

モデリングアンプであるならば、CODEもバルブ(真空管)アンプじゃなくない?と思う方もいるでしょう。確かにCODEも、デジタル技術を施したアンプではありますが、その技術のこだわり様が半端ない。スウェーデンのプラグインメーカー、「Softube」と共同開発したモデリング技術、MSTによって、Marshallの音、歪み、倍音にわたるまですべてが忠実に再現されています。

語るよりも聴いていただいた方が良いでしょう。ということで、プロモ映像をどうぞ。

Marshall CODE: Product Demo – Series Overview

これ、本当にモデリングアンプ!?と思わせるほどの音の情報量!確かにデジタル特有のザクザク感は少し臭うものの、この歪み方、倍音、クリーンの輝き、まさにMarshallですよね!Marshallをモデリングしたサウンドに多くあるのは、クリーンにするととてもしょぼくなることですが、音の芯を残しつつ、しっかり音が分離しているのがものすごく良いです。さらに驚きなのは、上の映像の音はすべてFACTORY PRESETS。つまり、工場出荷時のプリセットそのままでこんなに本格的なサウンドが鳴らせるというのはなかなかないのではないでしょうか。

Marshallの名機そのままに化ける

JUON meets Marshall CODE

CODEでは、プリアンプの設定でJTM45や1959SLP、JCM800など、往年のMarshallアンプから選ぶことができます。キャビネットと別々に設定することができるので、現実ではなかなか難しい組み合わせも簡単に作ることができます。

僕の中で、Marshallの歪みは、特にブリッジピックアップと合わせたときに平べったくなる印象があり、それはおそらく多くのスタジオでJCMやJVMといったハイゲインなアンプが置かれていて、その音に慣れたからだと思います。ですが、CODEのレビュー映像を見て、「同じMarshallなのにこんなにキャラクターが違うの!?」って、Marshallのいろいろな顔を発見することができました。それくらい、各アンプの特徴を、CODEは忠実に再現できているということです。特にJTM45。本来歪ませるようなアンプではないものを無理やり歪ませたようなブチブチ感は、僕の今までのMarshallに対するイメージにはない音でした。「良い感じに歪めばOKでしょ」っていうような妥協が一切感じられない音ですね。
「本家だからこの音を作れたんだ」と最も強く感じたのはBluesbreaker。JTMをコンボ化したBluesbreakerモデルの音は、所有しているLine6のFirehawkでは絶対表現できません。Firehawkにも同じコンボタイプの1974Xをモデルにしたサウンドがあるんですが、このようなジャキジャキしたクランチは不可能です。FirehawkのMarshallモデリングは歪ませるのが前提のような音なので、再現度は完璧にCODEに軍配が上がります。
※FirehawkのMarshallアンプモデルのサウンドについては、こちらの記事からどうぞ。

また、アンプの中に歪みやモジュレーション、ディレイなどさまざまなエフェクトが24種類も搭載されていて、それらを組み合わせたプリセットが100種類まで登録することが可能です。

現代のデジタル連携にも対応

Line6の製品を始めとして、最近の機材はスマホなどとの連携機能が搭載されているものをよく見かけますが、CODEも現代のニーズにしっかり応えています。

Bluetoothに対応。スマホと連携して音作りが容易に。

code4

Marshallも、スマホとの連携は重要視していたのですね。Bluetoothでスマホやタブレットに接続し、専用アプリ「GATEWAY」を起動することで、端末上で音のセッティングが可能になります。また、楽曲をストリーミング再生することでジャムセッションも可能です。もちろん、有線で音楽プレーヤーと接続できる端子もついています。
今後は、自分が作ったサウンドセッティングを世界中の人たちと共有することもできるそうです。世界とつながれば、自分が求めるMarshallサウンドが簡単に見つかりそうですね。

USB接続で、オーディオインターフェースにもなる

code3

CODEにはUSB端子も搭載されています。ここからPCに接続することで、CODEがオーディオインターフェース代わりになることができます。シールドを増やすことなく、CODE上で作った音をそのままPCに転送することができるので、音の劣化防止にもつながりそうですね。

Marshallが好きなら持つべき

いかがだったでしょうか。このCODEは、デジタル技術でありながら、本物のMarshallの音であることは、疑いようがないでしょう。1959であれ、JCM800であれ、どんな大出力のアンプもこの小さい箱1台で再現でき、さらに25Wモデルなら3万円もしないという手ごろな価格。Marshall好きなら持っておかないわけにはいかないでしょう。デジマートでは、発売してから1カ月でありながら、CODEが入荷待ちになっている店が多く見られます。迷っていると先に買われてしまうかもしれませんよ?

コメント