ATH-BKS77isを1カ月使用した感想。

イヤホン・ヘッドホン

この子のお陰で私の音楽ライフが変わりました。

本日も創音においでいただき、ありがとうございます。
On-Suke(0n_Suke)です。

2017年が始まって早1カ月経ちましたが、僕はむしろたったの1カ月で体調を崩しまして、この1週間メンタルとの勝負でした。
お風呂に入っていても寒くて震えるくらい体調が悪いとわかっていながら、体温計で自分の熱を自覚したら終わりだと思い、1回も計ることなく出勤し続けました(笑)

さて、そんな話は置いておいて、先月関東に帰省したときにビックカメラ限定モデルのオーディオテクニカ製高音質イヤホンATH-BKS77isを購入してから1カ月経ちました。イヤホンを買う際ににいろいろ試聴したことについては以下の記事をご覧ください。

高音質でコスパの良いイヤホンを探してきた(HP-NHR21、ATH-HR7iS編)

高音質でコスパの良いイヤホンを探してきた(ATH-IM70、ATH-LS70編)

このATH-BKS77isはビックカメラ限定モデルで、ATH-IM70をベースにしたブラックモデルです。使い始めてから1カ月経ったので、使用した感想をレビューしたいと思います。

いざ、開封の儀。

ブログをやったら、絶対やってみたいと思っていました。開封の儀。本当は新しくiPhoneを買ったときとかにするのが本家なのでしょうが、そこはあまり気にしません。いざ、開けてみましょう。

開けると、丸穴が2つの、上下に開く紙製の黒箱がお目見え。今までプラスチックの型にはまった安物イヤホンが主だった僕は、すでにこの時点で興奮真っ只中です。早く、早く姿が見たい!

箱のふたを開けると各パーツがお目見え。どれもていねいに梱包されています。

同梱品を全て出してみました。ケーブルは特別仕様で、スマホ対応のリモコンがついています。電話応対や曲の再生・停止が首元で操作可能です。

中央下の白い袋に包まれているのはコンプライフォームイヤーピースといいまして、温度によって通常のシリコン製イヤーピースよりも30倍柔らかくなるという優れもの。もともと米軍のヘリコプター乗務員の耳栓用に作られたみたいです。軍事用出身ですから、その性能もお墨付きってわけですね。

コンプライフォームイヤーピースは1セットのみで、ちょっともったいないので僕は使っていないです。

いざ、装着!

さて、早速装着していきたいと思いますが、このイヤホン、ちょっとつけ方が特殊なんです。というのが、この形状。

 

おわかりいただけただろうか?

普通のイヤホンなら、ドライバー部分から下にコードが伸びているのですが、なんですかこれ、ドライバーの上を行ったかと思いきやまさかのUターンです。独特な形状ですね。
イヤホンだけだと、どうやって装着すれば良いのかイメージしにくいと思います。そこで実際に付けたときの画像をどうぞ。モデルは僕です(笑)

こんな感じに、耳の上を沿うようにコードを引っ掛けます。
①イヤホンを耳に入れる②コードを耳裏に通す③引っかかるようにコードの形を調節するといった感じです。

コードにワイヤーが入っているので、ある程度の形状記憶力があります。一度調節したらそんなに苦労することはないと思います。

つけ始めのころはこの独特な形に違和感を覚えるかもしれませんが、僕は逆にこの形がプロの人が使用している感じがして好きです。
一つ残念なことは、イヤーピースがどのサイズも僕の耳に合わず、ぽろっと外れることがしばしばあること。購入前にはぜひ店頭で装着してみることをおすすめします。

ちなみに、このケーブルは着脱可能、つまり、リケーブルが可能です。万が一断線してもケーブルのみを買い替えるだけで使い続けることができるので経済的。音質に影響が出るとは思いますが、安いやつだと2000円くらいで購入可能です。

 

肝心の音について。

基本的にはドンシャリ傾向。

さて、1カ月使ってみた感想ですが、パッケージから想像できるように、ロックなどに向けた製品なのでしょう。ドンシャリな印象が強いです。

ですが、もともとモニター志向のデザイン設計なので、同社のEXTRA BASSシリーズなどのように極端に一帯域をブーストさせたような感じは全くありません。それぞれの楽器の音像がはっきり見えるように設計されたようなクリアさがあります。
低域は力強いながらも締まりがあり、高域は確かに前に出てくるのですが、耳に痛いような不快感は全くない。これで中域を増してしまったら、それこそ音像がくもってモニターとしての役割が果たせなくなるでしょう。よくできていると思います。

高域の表現力がすごい。

特筆すべきは高域。さすがにハイレゾ級とはいえませんが、どの楽器にしても細かなニュアンスの表現が見事にできています。

アコギのストロークもきちんとピッキングの後の弦が振動している間の音が他の楽器に埋もれずに聞こえますし、けっこう強く歪ませたエレキギターのアタックの微妙な違いもよく再現できています。「ズン」となる寸前のあの弦とピックがこすれる音がまさかイヤホンから聴こえるとは思いませんでした。

単に高音を鳴らす楽器の音だけでなく、低音楽器の持つ高帯域の再現性も非常に高いです。例えば、エレキベースって、ソロとかになると指弾きしたときの「カリッ」っていうアタック音がよく聴こえますが、ドラムだけならともかく、ギターや歌が重なると聴こえなくなってしまうことがほとんどですが、ATH-BKS77isで聴くとちゃんと聴こえるんですよ。これには大変驚きました。モニターイヤホン、恐るべし。

ちなみに、Firehawk FXにもつないで使用したところ、まあ作った歪みサウンドが耳に刺さること。今まではPanasonicのNatural Fitやオーディオテクニカの安物ヘッドフォンを繋いで作っていたので、それらで再生しきれなかった高域がATH-BKS77isを差すだけで如実に表れました。

ATH-LS70に受け継がれました

いかがだったでしょうか。これだけATH-IM70もといATH-BKS77isのすばらしさを伝えたにも関わらず、なんとIMシリーズは生産完了となってしまっています。

その後継機として、ATH-LS70が2016年秋から登場しています。IM70と比べると、ギターの音圧が強い、よりライブ感を感じさせる使用となっていますが、クリアな音像を放出してくれるところは変わりません。IM70も2017年2月時点ではネットで購入可能ですが、長い目で見るとLS70も視野に入れてみるといいかもしれませんが、モニターライクな音を望むなら、僕はやはりIM70を強くおすすめします。

 

 

 

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