あまり使いたくない言葉だけど、この声は「濡れる」。
本日も創音においでいただき、ありがとうございます。
On-Suke(0n_Suke)です。
20代も終盤に差しかかっている僕ですが、年齢とともに落ち着いた音楽が好きになるとはよくいったもので、カフェで流れていそうな落ち着いた曲を、作業中によく聴くようになりました。
Apple Musicで聴き放題なのをいいことに、今まで見向きもしなかった大橋トリオがここ最近のお気に入り作業ミュージックです(笑)
ですが、ロックが好きなのは変わりません。変わらないんですが…世間を賑わわせている近頃の若手ロックバンドは、言葉でうまくいえないんですが、どうも僕に「合わない」。
明るく、ノリが良い曲が多くて、確かに盛り上がりやすいのですが、バカスカやかましいだけの2ビートだったり、ひたすら裏打ちダンスビートだったり。聴き終わった後、余韻に浸るまでに至らず、何も残らないガチャガチャ感が否めない。
そのような、ある意味無個性な音が跋扈し、もう僕の心を鷲掴みにしてくれるロックバンドは現れないのかと嘆いていた中、彗星のごとく現れた、一度聞いたら深くその記憶に刻まれる骨太ロックサウンドを引っ提げた3人組バンド。
その名も、SIX LOUNGE。その魅力を、今日は皆さんにお伝えしたい。
若干21歳(と、20歳)でありながら、ありえない才能。
SIX LOUNGEは、
- ヤマグチ ユウモリ(Vo./Gt.)
- イワオ リク(Ba.)
- ナガマツ シンタロウ(Dr.)
の3人から成る、大分出身のロックバンド。2012年に音楽科高校時代の同級生で組まれたようですが、2015年に脱退したBa.に代わって、1つ年下のイワオさんが加入し、今の形になっています。
ヤマグチさんとナガマツさんが1996年生まれ、イワオさんが1997年生まれと、みんな20代になったばかり。それでありながらすでにメジャーデビューを果たしている、実力派です。
ナガマツさんは、なんとあの名ドラムブランド「CANOPUS」と専属契約を結んでいて、その事実からも、プレイヤーとして高い評価を得ていることがわかります。
僕は、SIX LOUNGEの持つ魅力は、主に3つだと思っています。
エロい。
最たる魅力は、ユウモリさんの声。
声が、エロい。本当、20代の色気じゃない。
ハイトーンも確かに出せるのですが、ここ最近のバンドによくあるキーキー細い声ではなく、しっかり太さがキープされたハイトーン。
しゃがれた声もまたセクシーで、どんな高さでどんな声で歌っても「惚れてまうやろー!」状態です。ときどき漏れる吐息もアブなすぎます。
MVのコメント欄では、「またAV出したの?」と書かれてしまうほど(笑)
泥臭い。
2つめの魅力は、最高に泥臭いロックンロールサウンドだということ。
こんなにエロいをしているのに、サウンドそのものはガレージロックにも通ずる印象があります。
明らかに、今のロックシーンとはかけ離れていて、むしろミッシェルやゴイステを彷彿とさせます。
しかし、その荒削りな部分と、シンプルな歌詞がストレートにリスナーの胸に突き刺さります。
こんなに赤裸々な歌詞をロックサウンドに乗せて歌うバンド、今はあまり見かけませんね。流石にゴイステほどではありませんが。
ちなみに、こんなにパンクでありながら、ユウモリさんが最も影響を受けたのは斉藤和義。そして、音楽科に通っていたこともあり、全員クラシック経験者。彼らの曲からは決して想像できないギャップも、またパンクですね。
シンプル。
SIX LOUNGEの曲は、ほとんどがとてもシンプルです。
手の込んだテンションコードは多用せず、すっきり聞けるようになっています。
コード進行もさることながら、曲構成も秀逸。
あの、これフルムービーなんですよ。そう、55秒で1曲という、意外にも程がある短さ。
それなのに、一体何がこれほどの充実感をもたらすのでしょう。
短すぎるというよりは、むしろこの短さじゃないと熱が高まらないといった方が良いでしょう。
テンションを最高潮まで引き上げるのに、実は最も最適な長さなのかもしれません。
この短さでオーディションをフリーク状態へ陥れるSIX LOUNGE。シンプルな構成の中に口では言い表せない数多のギミックが詰め込まれているような気がします。
この先の成長が約束されたバンド
いかがだったでしょうか。
これだけのカリスマ性をもっていながら、まだ20代。これからさらに洗練されていくと思うと、片時も目が離せませんね。
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