モンスターバンドの威力を肌に感じて来ました。
本日も創音においでいただき、ありがとうございます。
On-Suke(0n_Suke)です。
先日投稿した記事の通り、見事抽選に当たったMr.Children Tour 2018-19 “重力と呼吸”の宮城公演に行って来ました。
思えば、今年はACIDMANの武道館公演といい、今年は非常にライブに恵まれている年だなあ。
今回は初めてライブ・コンサートに行くという知人と同行。初めてのライブがミスチルなんて、何て贅沢なんだ君は(笑)
仙台ではなく、利府。だから「宮城公演」。
僕の好きなバンドがライブをするといったら、宮城でライブをするといったら、仙台か石巻のライブハウスしか思い浮かびませんでした。
だから、「セキスイハイムスーパーアリーナ」と聴いても、「仙台のどっかにある大きなホール」と勝手に思い込んでおりまして、まあ仙台のどこかにあるなら、交通アクセスもそんなに苦労しないだろうと高を括っていました。
ところが、調べてわかったのは、セキスイハイムスーパーアリーナの所在地は仙台市ではなく利府町。
仙台駅から4駅しか離れていないのですが、乗り換えを要し、かつ最寄りから徒歩で30分という、どこかの駅に行けば簡単にたどり着くような仙台界隈の環境とは似ても似つかないところにあります。
勝手に仙台にあると思っていた僕は、ここでやっと「だから『宮城』公演なのか」と理解しました。僕と同じような思い込みをされる方が、この記事を読んで減ることをただ願うばかりです…。
最寄りの駅から臨時で出ていたバスに乗ることができましたが、車で来場した人たちの渋滞の列に巻き込まれまして、10数分で着けるはずの距離で30分近くかかりました。余裕を持って来ていたのが功を奏しました。
ライブ装備、装着。
Mr.Childrenくらいの大物バンドになると、グッズ売り場も大混雑するのは当たり前。そこで、チケットが当選した人に向けて、公演会場でグッズを受け取ることができる先行予約システムがありました。
5000円以上の購入という条件がありますが、Tシャツとタオルといったベーシックなグッズを買えば5000円は普通に超えるので、筋金入りのファンならあまりハードルは高くない気がします。
会場に着いたのが15:40頃。予約をしていない方が購入する方のショップはギュウギュウかつ長蛇の列。一方、先行予約をしていた方用のショップでは1秒も待つことなく購入することができました。
売り切れる心配もなく、ゆとりをもって購入できるこのシステム、本当に便利だなと思いました。おすすめです。
今回のライブTシャツは、アルバムジャケットがプリントされたもの。イラストや写真ではない、印象的な模様だから、これにジャケットを羽織っても違和感がない気がします。
タオルはジャケットに使われている色で彩られた、鮮やかな色合い。テンションが上がります。
入場は電子式
さて、装備をライブ仕様に切り替えたらいよいよ入場。僕にとって非常に新鮮だったのは、チケットが紙ではなくQRコードによる読み取り式だったということ。
それに加えて運転免許証等の身分証明証も必要です。情弱な方は、まず入場するところで大苦戦すること必至です…。
僕は無事にスマートに入場し、指定された座席にたどり着くことができました。
Tour 2018-19 “重力と呼吸”
かなりの収容人数を誇るセキスイハイムも、Mr.Childrenにかかれば簡単に埋まってしまいます。空席が本当に見当たりませんでした。
ほぼ満員の中で、暗がりの中登場するメンバーたち。初めに演奏されたのはタイアップ曲、SINGLES。
初っ端から放たれる、桜井さんのハイトーンボイス。アップの必要もないその実力はまさに拍手もの。しかし、それよりも大きな出来事があったのです。
ギタリスト、SUNNY
ミスチルファンには馴染みの深いサポートメンバー、SUNNYさん。今まではキーボード・コーラスを担当していたのですが、なんとギターもサポートすることに。
SINGLESで桜井さんがピンボをするにあたって、SUNNYさんがアコギを弾くという今までにないスタイル。どんだけ器用なんだSUNNYさん。
SUNNY&セビーの2キーボード
サポートメンバーはSUNNYさんだけではありません。
ミスチルは打ち込みやストリングス、ブラスを多用するしSUNNYさんがギターに回ったときのためにも、キーボーディストがもう1人必要になるのは自然な流れ。
そこで起用されたのが女性キーボーディスト、セビーさん!「セビー」は愛称なのですが、すみません、正式名は忘れました(苦笑)
曲の所々で披露されるソロを流麗に奏でるセビーさん。その実力も折り紙つきでした。この堅牢な2人のサポートに支えられ、全ての曲が披露されたわけです。
案外早くに登場して来たhimawari
SINGLESが幕開けの曲になることは薄々想定していたものの、意外だったのが3曲目に登場して来たhimawari。もっと後ろに来てから演ると思っていました。
知名度の高い曲で畳み掛け、気分を盛り上げるねらいがあったのでしょうか。これはこれでアリだとは思いますが、個人的にはテンションMAXの終盤で演奏してもらえれば、涙がちょちょ切れていたと思います。
演出が神
あまり「神」という表現を安易に使いたくはないのですが、すみません。今回の演出は「神」以外に形容する言葉が見当たりません。
ビッグモニターがあるのは、大物アーティストのライブでは当たり前。レーザーの多用も、それほど驚くことではありません。
ステージから客席に伸びる花道。これも、あまり驚くような舞台設計ではありませんね。その花道の途中途中にメンバーが立って左右のお客さんの方を向いて演奏するのですが、中にはメンバーが背を向けているため背中しか観れないお客さんも出てくるわけです。
この立ち位置で初めに演じられたのが花 -Memento-Mori-。この曲にはかなり思い入れがあったようで、1996年頃はホテルに篭ってずっと音楽制作をしていたと、桜井さんがMCで話していました。
そして、草野球をしていたときに、突如インスピレーションが降りて生まれたのがこの曲だったようです。デモを披露したときの関係者の評価は「意外といいじゃん!」だったとのこと(笑)
そんな思い入れの強い曲だったからか、この曲の演出も本当に気合が篭っていて、曲の始まりとともに、各メンバーの姿が本人たちの上から投影され始めたのです。
今までスクリーンも何もないところにですよ?どういう理屈なのかはわかりませんが、これで背中しか見られないお客さんも、リアルタイムで本人たちの顔を見ることができるわけです。
ああ、Mr.Childrenほどになると、こんな神がかった演出をすることも可能なのか…。あまりにも神秘的な現象を前にしてしまい、花 -Memento-Mori-だけは、音よりも演出にひたすら心を奪われ続けていました。ほんと、神でした。
優しさに満ちた、Your Song
アンコールの最後を締め括ったのは、アルバムの1曲目に収録されたYour Song。
原曲と遜色ない桜井さんのイントロのシャウト。そして透き通るような鈴鳴りの音を奏でる田原さんのテレキャスター。
ライブだからアレンジしてなんぼだろという意見ももっともだと思いますが、CDと変わらないクオリティでライブを披露できるのは、やはりプロならではの技だと思うんですよ。
それに加えて、語りかけるような桜井さんの優しい歌声。経験と実力を築き続けて来た、味のあるオトナたちの優しさに包み込まれながら、宮城公演は幕を閉じました。
セットリストについては、いろいろなサイトで示されているので、そちらをご覧ください。愛犬クル、聴きたかったなあ。
数多の人が望むわけがわかるライブ
僕にとって初めてのミスチルライブだったのですが、生で彼らの公演を観て思ったのは、ひたすらファンに対する優しさに満ち溢れているということでした。
MCも、ともすればクサすぎてむずかゆくなるような口調なのですが(本当失礼で申し訳ありません)、熱烈なファンからすれば、大多数の人間に対してではなく、一人一人に語りかけているような、そのような優しさが歌じゃないところからも感じられるのです。
それを感じさせる大きなポイントは、吐息。桜井さんの歌う、語る語尾には吐息の音が残るんですよ。優しさを構成する大きなポイントは、吐息!笑
一方でロックなどの盛り上がる曲ではとにかくシャウト。狂気じみたムードを簡単に作り上げてしまいます。まるで魔法のように。
満ちたりた喜びに包まれながら、会場を去った10月の夜でした。(宮城県住みではないので、帰宅したのはAM3:00だったのはここだけの話。)
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