2ndフルアルバム「Mrs. GREEN APPLE」でおすすめしたい5曲。

BEST 5シリーズ

期待を裏切らない良作でした。

本日も創音においでいただき、ありがとうございます。
On-Suke(0n_Suke)です。

1月11日に発売したMrs. GREEN APPLEのセルフタイトルアルバム、「Mrs. GREEN APPLE」を約1週間毎日聴き続けました。
その感想と共に、収録されている13曲から、特に良かったと思う5曲を紹介したいと思います。

転調とファルセットの使い方が絶妙。

今回のアルバム13曲中、転調が使われているのはなんと5曲。ミスチル以上の転調率だなと思いました(笑)
ですが、どれも曲のクライマックス感をより強く感じられるような、上手な使い方でした。「Oz」では最後に同じフレーズで繰り返す中で3回調が上がっています。熱く歌わずに、徐々に徐々に盛り上がっていく感じがどこかわくわくする感覚すら覚えました。大森くんの作曲センスにますます磨きがかかっていますね。

そしてもう一つのポイントが、ファルセット(裏声)のすごさ。後にも書きますが、なにがすごいかというとその音の高さ。男性でそこまで出せる?と思うほどの高さと、決してか細くならない声色は、称賛以外の何物も値しないでしょう。

Vo.の大森元貴くんは前々からとてもいい声と歌い方をしているなぁと思いますが、ここまで歌えると、若干20歳の若さですが貫録や色気すら感じさせられますね。

個人的に特におすすめしたいと思った5曲

全体的な感想を述べたところで、いよいよ僕が特に良いなと思った5曲を紹介していきたいと思います。トラックの早い順に紹介していきます。

1. In the Morning

Mrs. GREEN APPLE – In the Morning

2016年11月に発売したシングル曲ですね。前にレビュー記事も書いたくらい好きです。ちなみにこの記事では「サママ・フェスティバル!」をボロクソに罵っているのでご注意ください。読み返すとけっこうひどいこと書いてるなあ(苦笑)

MVと歌詞、そしてサウンドのイメージがどれもぴったり合っている印象。何かで落ち込んでいる人に聴いてもらいたい曲です。

2. おもちゃの兵隊

Aメロが前アルバムTWELVEの「愛情と矛先」を思い出させるようなワイワイ感がありますね。ただ、歌っているのはこの世の汚いところだからでしょうか。どこか楽しさに哀しみが見え隠れするようなコードやギターリフだなあと感じました。多分フロントピックアップの音だと思うんですが、こんなに疾走ロックな曲調でありながらとても丸い音で、メロウな甘さが際立っていました。

3. 鯨の唄

Mrs. GREEN APPLE – 鯨の唄

アルバム初収録曲でありながらMV化された1曲。最も衝撃を受けた曲です。優しさに満ち溢れた曲調はもちろんのこと、特筆したいのはサビのファルセット。女性でも出せないとコメントがあるくらいの高音ですが、ここを聴くと、胸を稲妻で貫かれたような感じがします。
ライブで聴いたら、歌詞や雰囲気も相まって多分泣いてしまうのではないでしょうか。

細かいところでいうと、Bメロで対旋律となるギターのリフが何気にかっこよくてしびれます。

4. Just a Friend

日本語の中にときどき英単語を混ぜる、ラップのようにチャラい印象を受けますが、個人としてはこの「笑顔でいよう」的な元気が出る曲調が気に入りました。

ベタな恋唄はほとんど好きになることがないのですが、なぜでしょうか。この曲は何の抵抗もなく受け入れることができたのが不思議。

5. umbrella [Album Version]

今作の中で最も好きになった曲。サママ・フェスティバル!が嫌すぎてシングルを買っていないのでオリジナルバージョンはわからないのですが、鯨の唄と同じくらい優しい曲なのですが、鯨の歌がかなり高いファルセットを使っている反面、umbrellaは普段聴きなれた音域で歌っているので、幾分か聞き心地が良かったです。

転調した後の大サビがそれまでのサビのメロディとは異なるものとなっているのもまた面白いところ。そして、大サビで盛り上がった後、少しの楽器と歌だけになって終わるっていうのは僕にとってどストライクな展開だったのも一押しのポイント。

まずは鯨の唄を聴いてみて。

MV化されている曲の中では、おそらく「鯨の唄」が一番ウケが良いのではないでしょうか。実際、iTunes上でも、アルバム曲の中では人気曲となっているようです。そして、もし鯨の唄を聴いて良いなと思った方は全曲聴いてみることをお勧めします。

「売れ路線を狙っている」と揶揄されることもある彼らですが、売れ路線を狙っていようがいまいが、これだけのクオリティを誇る曲を生み出すバンドならば、望まなくても売れていくのではないでしょうか。彼らが更にどんなすばらしい世界を見せてくれるのか、これからも目が離せません。

 

 

 

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