賛否両論になりそうな1枚。
本日も創音においでいただき、ありがとうございます。
On-Suke(0n_Suke)です。
11月7日に、a flood of circleからトリプルA面シングル「13分間の悪夢」がリリースされました。
田淵プロデューサー
前回のアルバムに収録されたミッドナイトクローラーに引き続き、UNISON SQUARE GARDENの田淵智也プロデュースとなっています。
大の仲良しでもある佐々木亮介(Vo./Gt.)とのコラボ第2弾となる曲であり、2人の色が濃く現れたシングル。
そして、思えばギターのアオキテツを迎えて4人体制になってから初のシングルですね。
収録曲は
- 夏の砂漠
- 美しい悪夢
- DEAR MY ROCKSTEADY
の3曲。CD版では、これに加えてライブトラック8曲が収録されています。
夏の砂漠〜田淵SIDE〜
アルバム「BUFFALO SOUL」に収録されている「春の嵐」という曲がありますが、田淵さんがこの曲をとても気に入っていたらしいです。
「夏の砂漠」はその「春の嵐」の続編という立ち位置のようです。
今までにあまりないほど、フラッドにしてはかなり明るく青春すら感じさせてくれる1曲。歌詞も全体的にものすごくポジティブで、選ぶ言葉もかなり現代的な印象。
春の嵐について「フラッドの強みはここにもあるんじゃない?」と田淵さんが話したことで、佐々木さんはインスパイアされたそうです。
確かに、ライブでも春の嵐が演奏されるとファン大喜びですもん(笑)その事実が、春の嵐が名曲であることを体現しています。
ポップに寄りすぎているせいか、UNISON色がかなり強く感じられる人も多いと思いますが、これを書いたのは他ならぬ佐々木本人。自身もインタビューで「田淵さんに寄ったのかな」と話しています。
全員によるコーラスが入ったアンセムの要素も持つ、新鮮さ溢れるナンバーになりました。
美しい悪夢〜佐々木SIDE〜
2曲めの「美しい悪夢」は、「ザ・フラッド」とも言える、彼ら本来の色が強く出た1曲。
BS日テレドラマ「妖怪!百鬼夜高等学校」の主題歌に採用されています。
テーマは「逆転」。悪夢が正義をひっくり返す歌。
たとえ正義でなくても、違う価値観があっていいことをストレートに歌っています。
誰もが肯定する正義=お決まりのハッピーエンドは幻想の中にしかなくて、現実は否定され、見捨てられる価値観=悪夢が溢れていると、僕は解釈しました。
ものすごく速いテンポにこれでもかと詰め込まれた言葉が印象的。
「悪夢」というタイトルに恥じぬ、イントロから不穏な空気感。
そして、特筆すべきは途中に入るソロ回し。これが本当にかっこいい。
アオキテツのワーミーの使い方が絶妙だし、姐さんの音が上がるごとに増す不穏感も、これまた良い。
ナベちゃん(Dr.)も、これ、かなり練習したんだろうなあ。ライブで演りきったら超盛り上がること間違い無いでしょうね。
古参ファンは、おそらく夏の砂漠よりこちらのサウンドの方が好きそう。
DEAR MY ROCKSTEADY〜QUEEN SIDE〜
もうこれは、最初のビートでわかるでしょう!
そう、QUEENの「We Will Rock You」のオマージュです!笑
田淵さんの「ストレートで、ライブで皆でサビを合唱できるようなアンセムを作りたい」とのリクエストがあり制作された楽曲です。
その願いが強すぎて、リスナーにコーラスパートを歌ってもらうという、ラジオ番組「802 RADIO MASTERS」とのコラボ企画まで生まれてしまいました!
※応募は終了しています。
これはCDよりもライブで真価が発揮される1曲。みんなでサビを歌って一体になりたいです。
まだまだ変わっていくことを予感させる1枚。
いかがでしたか。
これまでのa flood of circleとは一味違ったこのシングルは、フラッドがこれからも新しい世界を、音を見せてくれることを暗示しているように、僕は思います。
来年春にはニューアルバムも発売する予定らしく、今から楽しみで仕方ありません。
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