久々にドはまりするマンガに会えました。
本日も創音においでいただき、ありがとうございます。
On-Suke(0n_Suke)です。
僕は少年期、コロコロコミック、そして週刊少年ジャンプと、少年漫画の王道を読み続けてきました。
社会人になってお金に余裕ができてからは、いろいろな出版社のコミックも読むようになりました。
今は集英社コミックスの中でいえばONE PIECEと食戟のソーマにはまっていますが、
先日TSUTAYAに訪れたとき、とても素敵なマンガに出会ったのです。
約束のネバーランド。息を呑むのも忘れるほどのサスペンスファンタジー漫画をご紹介します。
※物語の核心に触れないよう気を付けて書きましたが、それでも多少のネタバレと思われる箇所があるかもしれませんのでご注意ください。
突如終わりを告げる、普通の日々
母と慕う彼女は親ではない。
舞台は2045年のとある国。主人公エマは孤児院グレイス=フィールドハウス(以下GFハウス)に住む11歳の女の子。同い年の男の子、ノーマン(画像右)やレイ(画像左)を含んだ38人の子どもたちがこのハウスで暮らしています。
子どもたちには、皆個別の識別番号が首に刻まれています。意外としっかりとした管理。
彼らを育てるのがこちらのママ。血はつながっていなくても、みんなママのことが大好き。
ここGFハウスでは、12歳になるまでに里親に引き渡されることになっています。今回はこの6歳の女の子、コニーの里親が決まり、施設を出ることになりました。手に持っているリトル・バーニーはママが作ってくれたコニーの宝物。
ところがどっこい、コニーがまさかのリトル・バーニーを置いていってしまいます。慌ててエマとノーマンはコニーにリトル・バーニーを届けようと、夜にハウスを抜け出して門へ向かいますが、そこでエマが見たものは…
この日、彼らの日常は終わりを告げ、必死の脱獄劇が始まるのです。なぜ施設から逃げるのか、そして、なぜそれが「脱獄」なのか。その理由はあなたの目で確かめてください。
ジャンプではあまり見られない絵のタッチ
作画を担当している出水ぽすかさんは、イラストSNS「pixiv」ではとても有名なイラストレーター/漫画家で、以前コロコロコミックなどでも漫画を掲載していたそうです。イラスト集も出ています。
特徴的だなと思ったのは、線の細さ。カッターか何かで削ったような線の細さで、一見すればあまり上手ではないようにも見えますが、よくよく見ると、このいくつも組み合わされた線によって、繊細に人物や背景が描かれていることがわかります。
そして、ぽすかさんの絵で個人的に最も好きなのが、恐怖や怒り、殺意を感じたり脅迫をしたりするときの人間の顔。人の暗い面が如実に表れていると思います。このお話には欠かせない要素ですね。
殺る気満々でしょこの人。夢に出てきそうでマジ怖いっす…。
至る所に伏線が
原作は作画と異なり、白井カイウさんという方ですが、話の組み方がとても上手だなと思いました。第1話では「鬼ごっこ」と「食べる」というのが頻繁に出てくるのですが、ここですでに話の伏線が敷かれているのです。そういえばGFハウスの「Grace」も、食前食後の祈りを意味していますね…。つまり、…おっと、口が滑りました。
単行本カバーでの作者コメントでは、絵にも伏線が敷かれているとか。
ちなみに、僕もこの記事で伏線を敷かせてもらいました。作品を読めば、「母と慕う彼女は親ではない。」の真意がきっとわかるはずです。
既に隔月での刊行が決定
いかがだったでしょうか。いろいろ話すとネタバレにつながってしまうので慎みますが、この約束のネバーランドはデスノートを彷彿とさせるようなスリルを与えてくれます。世界観は確かにファンタジーっぽいですが、魔法を使ってどうこうすることはなく、かなり現実に寄った設定となっているところも、感情移入して読める大きなポイントになっていますね。
今後の展開が気になってしょうがない約ネバ(白井さんがこう略しています)。既に第2巻が2月、第3巻が4月に発売されるのが決定しています。始まってまだ短いので、すぐに話の流れに追いつけるでしょう。気になった方は2巻が出る前に早速コミックスでチェック!
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