近年の技術力の進歩はすばらしい(老人)。
本日も創音においでいただき、ありがとうございます。 On-Suke(0n_Suke)です。
大分前になるのですが、使っていたオーディオテクニカのイヤホンが壊れまして、しばらくパナソニックの1000円イヤホンを使っていたのですが、今までのイヤホンと比べてこもりがちなサウンドに辟易する毎日を送っていました。
SoundPEATS
そんな中、最近AmazonでSoundPEATSというブランドのイヤホンが気になっていました。ユーザー評価も高い製品が多いので、信用性は◯。
SoundPEATSは、2010年代に創立された中国のヘッドホンメーカーで、特にBluetoothイヤホンの評判が良いです。
しかし、僕のスマホはiPhoneSE(そろそろ変えたい)で有線イヤホンに対応しています。バッテリーを気にしなければならないストレスがつきまとうので、無理してワイヤレスにする必要性はありません。
ということで今回は、タイムセールで安くなっていたハイレゾ対応の有線タイプB90を購入してみました。
B90
この価格でハイレゾ対応
このイヤホンの最大の特徴はハイレゾ対応なのにとても安いこと。
ひと昔前に、エレコムが当時の価格からしたら驚きの安価なハイレゾイヤホンを販売していたことがありましたが、B90はタイムセール時なんと2324円。こんなに安いハイレゾ対応製品は見たことがない。
安っぽさを感じさせない、重厚なデザイン
箱の中身はこんな感じです。
本体に説明書、イヤーピース、ポーチの4種類。イヤーピースはS,M,Lの3種類で、デフォルトではMが装着されています。
全体的にブラックとグレーを基調としていて、ハウジング部分は高級感のあるざらっとしたメタリック調。うーん、2000円台とは思えない。
地味にうれしい、工夫が施されたポーチ
このポーチは巾着型ではなく、口のところにバネが入っています。
かなりの張力があって、手で押し開けない限りはぴったり閉じるので、かばんの中から気づかないうちに飛び出ているなんてことはまずないでしょう。安心して入れておくことができます。
ただ、ポーチ自体が小さく、バネの力もかなり強いので、口を押さえたままイヤホンをしまい切るのは少々テクニックが要ります。慣れればあまり気になりません。
絡まないコード
イヤホンを使う中で永遠に向き合わなければならない問題の1つが、コードの絡まり。フルワイヤレスイヤホンの実現が求められたのには、きっとこの理由も含まれているでしょう。
原因はコードの材質。ゴム同士が摩擦の反動でごちゃごちゃと良からぬ方向へ動いた結果、ポケモンのモンジャラのように絡まってしまうわけです。
その問題に注目したSoundPEATS、さすがです。
画像だと伝わりにくいのですが、なんとイヤホンジャックからリモコンまでのコードが布製の素材で覆われているのです。さらさらして心地良いです。
リモコンから先はゴム製となっていますが、コードを束ねるリングが付いているので、これで絡まりのリスクはほぼないといえるでしょう。すべりにくい素材のゴムを採用しているメーカーはいくつか見たことがありますが、覆う素材を変えるという発想は斬新だなと思いました。
1ヶ月ほどエイジングした感想。
非常にクリア。
どんなに安くても肝心の音が良くなければ何の意味もないのですが、このB90、とてつもない力の持ち主でした。
特筆すべきは音の引き締まり。近年流行りの低音強調とは一線を画すサウンドです。
低音は芯をしっかり残しつつ、かつ膨張させない絶妙なチューニング。そして中高音は決して耳に刺さらないきらめきを保っていて、霧が晴れた日のような爽やかな印象。
この音色により、普段のイヤホンでは聞こえなかった楽器のアタック音が見えてきます。特にベースのピッキング音が、他の楽器が鳴っている中でも埋もれずに聴こえてきたのには驚きの一言に尽きました。
どんな音もクリアに鳴らしてくれるので、モニターイヤホンとしても活躍できそうです。この音が2000円ちょっとで買えて、本当に良いのでしょうか?
ハイレゾ音源も問題なし。
さて、お気付きの方もいると思いますが、僕のiPhoneSEではハイレゾ音源をそのまま再生することはできません。上記の感想はハイレゾではない通常の音源で聴いた感想です。
ですが、ご安心してください。しっかり家電量販店のデモ機につないで視聴してきました(笑)
スペックで言えば、再生可能音域は最高で40KHzなので、一般的なハイレゾ対応イヤホンと性能に遜色はなく、もともとの完成度が高いので、ハイレゾ音源になった途端に大きな変化が起きたなんてことはありませんが、やはり確実に音質は向上します。
ハイレゾ音源特有の立体感や空間の再現性、ボーカルの息遣い等を見事に表現しきっています。ますますSoundPEATSの力に恐れをなさずにはいられません…。
気になったのは、イヤーピースと左右の表示
こんなにもコスパに優れたB90ですが、気になった点もあります。
1つ目は、イヤーピースが小さいこと。僕は今最大サイズのLを装着していますが、それでも少し緩く、あまりフィットしていない感触です。
こればっかりは個人差があるので、必ずしも小さいとはいえないでしょうが、もう一回り大きなサイズのイヤーピースが欲しかったです。
2つ目は、イヤホンの左右表示がとても小さいこと。
実際の画像がこちら。
小っさ!
わかりますか?ちょうどハウジングとコードを繋ぐところに「R」と刻まれているのですが、小さい上に黒地に彫られているものだから、かなり見えづらいです。
暗がりだと本当に見えないので、そんなときはiPhoneのライトを当てたり、耳に装着した感触で判断したりしますが、ハウジング部分など、どこか別の場所に少し大きめに表示してくれるとありがたい。
中華イヤホンの代表格になり得る可能性
中国製というと、どこか壊れやすかったり、胡散臭かったりするイメージがつきまといますが、百聞は一見にしかず。試してみなければその真の価値はわかりません。
このSoundPEATSの製品も、ネットでは賛否両論ありますが、僕としては今回購入したB90に限って言えば非常に優秀なイヤホンだと思いました。生産国で判断する前に、まずはあなたの耳で試してみて、それから判断することをおすすめします。