ACIDMAN LIVE TOUR “Λ”@日本武道館、参戦。

MUSIC

魂を洗ってきました。

本日も創音においでいただき、ありがとうございます。
On-Suke(0n_Suke)です。

最後の更新から約8カ月…。再開後初投稿も、ACIDMANからいきたいと思います。
ライブレポートが故に、ネタバレを多く含みますので、DVD出るまで知りたくない方は気を付けてください。

TOUR「Λ」

今春から始まった、ACIDMAN LIVE TOUR “Λ”最新アルバム「Λ」を引っ提げてのツアーです。
なんと私、初めて1つのツアーで2回参戦して参りました!

1回目は4月の仙台Rensa。そこそこなキャパのライブハウスですね。ライブハウスの良さって、やっぱりアーティストとの距離感が非常に近いことです!「ああ、Youtubeでしか見られなかった大木さんが目の前で歌ってる…」って、生身の人間であることを確かめられる(笑)

開場に入るまでがしんどかった

そして2回目の日本武道館。実は僕、平日は普通に仕事なのですが、3月の先行抽選の時期に、同業の友人に「どうしても観たいんだけど、さすがに仕事あるのに行くのはまずいよね」と相談したところ、

「いや、有給はいつでもとっていいものなんだから、構わず行くべきでしょ!」

と、背中を強く押してもらい、決断しました。午後に有給をとって、新幹線で東北から東京へGO!笑

東京という灼熱地獄に足を踏み入れ、歩いて5分もせずに汗を全身から吹き出しながら日本武道館へ。埼玉育ちのくせに、熱さにめっぽう弱くなってしまいました…。

武道館に着いたのは、すかさずグッズ5時前。すかさずグッズ売り場へ向かいましたが、さすがに日本武道館限定のTシャツは売り切れ。当初から目をつけていたACIDMANロゴのTシャツも、合うサイズのものが売り切れていたので、ΛロゴのTシャツを購入。

改めて見るとなかなかにダサいので、これはパジャマ行きだな…。タオルは、仙台Rensaのときに購入しました。

開場時間15分前になって、チケットもぎりのお兄さんお姉さんが佇む階段下で待機していたのですが、実際に開場したのが予定時刻の約20分後。下がらない気温と止まないセミの音、そして増える行列の体温の中、「そうだ、関東の夏ってこんなにしんどかったな…」としみじみとしながら、地元・首都圏の荒い歓迎を受けることになりました。

「これぞ武道館」と思わせる映像

外との気温差で風邪をひきそうなくらい冷えた会場に入り、いよいよ開幕。オープニングは、仙台同様「Φ~introduction~」。しかし、決定的に違うのはバックスクリーンに映る映像。音楽に合わせて落ちていく白い欠片。そう、

ライブ終了後に配布されていた「真っ白に染まれ」プロジェクトのΛステッカーのパズルピース!それにとても似ているのです。ゆっくり落ちながら完成していく「Λ」の字。これ以降、バックスクリーンはこの「Λ」の字の輪郭の中のみに映像が映し出されます。今までおなじみだった曲の映像も、この「Λ」の字に切り取られ、アルバムテーマがより強調されました。
サウンドのみならず、視覚的なところでも芸術的表現ができるのは、ライブハウスではできないことですよね。これぞ、武道館の醍醐味です。

ピアニスト・大木伸夫

オープニングが終わり、始まりを飾ったのは「白い文明」。仙台でもまあ観たんですけど、衝撃的だったのは、ピアノを弾く大木の姿。もともとは弾けなかったので、練習したそうです。40のおじさんでも、こう何かに挑戦している姿を見せられると、元気が湧いてきます。

優しく落ち着いた歌声で会場を包んだと思えば、突如鳴るベースとドラムの轟音。そして咄嗟に持ち替えた大木のギターから鳴る、隕石が落ちるような、ディレイを効かせたピックスクラッチの音。一瞬で世界が崩れる、変わる様相を見事に表現し、最後はまた静寂に終わる。武道館を一気にACIDMANの世界観に引きずり込んだ1曲でした。

大木のピアノは、この後の「Λ-CDM」でも披露され、白い文明とは逆にギター→ピアノの順に持ち替えていました。戦友、ストレイテナーのホリエアツシを思わせる演奏スタイルに、ACIDMANの更なる進化を感じました。

彩-SAI-前後編

昨年主催したフェス「SAI」の影響からか、1stアルバム「創」から「彩-SAI-」の前編、後編を演奏しました。「彩」は地元埼玉県の「彩の国」にあやかっていて、彼らと同じ埼玉出身の僕としては感激以外の何物でもなくて。

でも、年をとった彼らの演奏にかかれば、同じ曲でありながら全く違う印象を受けますね。原曲の方は、まだとがっているというか、がむしゃら感があるものの、今のACIDMANのサウンドでは、よりスピリチュアルな側面が押し出されているような。曲の世界観によりフィットしたものになっていました。

ちなみに、前編を演奏するときに…おっと、これは大木が言うなと言っていたので秘密で。DVDに収録されるのかな?楽しみです。

大木、泣く

定番の一悟MCが終わった後、Λに収録されている曲を怒涛の如く披露。「MEMORIES」と「空白の鳥」は、アルバム順でもしっくり来るけれど、逆だとより一層盛り上がれました。空白の鳥のリフの音圧、半端ねえ…。

テンションも最高潮に達し、次の曲への期待が膨れ上がった先にあったのは、暗い照明と風の音。最後だ。最後が近づいてくる。

そう、「光に成るまで」。

圧倒。感動。音が、歌詞が、心を、自分の命を鷲掴みにする。サビはCDほど歌い切れていなかったけれど、ひりつく大木の声に乗せられた気持ちが痛いほど自分の胸を指す。映像では絶対感じることはできない、ライブでしか味わえない張り詰めた気持ちが、未だに忘れられません。

「光に成るまで」が終わって、MCをする大木の目にはうっすらと涙が。語ったのは、「大事なのは”愛”」だということ。そして破壊的な轟音の後に奏でたのは、「愛を両手に」。曲の世界観を再現するかのように湧き出るスモーク。先立って退場する佐藤と一悟。そして、1人で歌う大木。大木以外のすべてが真っ白に染まり、本編は終了しました。

大木の涙を見て、生きているって、本当にすばらしいことだなあと。傷つけるなんて無駄なことに使ってはいけないなあと、もらい泣きをしながら思いました。すべての命はやがて消えゆくと歌い続けた彼が歌うからこそ、「愛」の重さをより一層感じ、優しさに包まれたのでしょう。

生きる支えになる

僕が最後にACIDMANを観たのは4年前のアラバキ。ワンマンに限って言えば6年前の埼玉スーパーアリーナでした。仙台、日本武道館と、久々に彼らのライブを観て、聴いて生きる活力をもらいました。命の脆さや弱さ、はかなさとも正面から向き合うACIDMANの曲は、本当に生きる活力をくれます。明日からまた仕事頑張ります!

 

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