BOSS&ROLAND秋の新製品発表!CP-1XのMDP技術はハンパじゃない。

CP-1Xは、MDP技術搭載の証でもあるラメ塗装。 エフェクター
CP-1Xは、MDP技術搭載の証でもあるラメ塗装。

デジタルもバカにできない。

本日も創音においでいただき、ありがとうございます。
On-Sukeです。
BOSS及びROLANDから新製品が発表されました。エフェクターといったらまずBOSSエフェクターの形を連想してしまうほど、僕の中でのBOSSの立ち位置は非常に高く、新製品が出るたびに悟空と同じくらいわくわくしてしまいます

 

今回はBOSSブランドよりアコースティックギター用プリアンプ、「AD-2」、コンプレッサーCP-1X、ROLANDブランドよりギターアンプJC-22が発表されました。どれも2016年11月5日だそうです。

CP-1Xは、MDP技術搭載の証でもあるラメ塗装。

CP-1Xは、MDP技術搭載の証でもあるラメ塗装。

左からJC-120,JC-40,JC-22。コンパクトでかわいいですね。

左からJC-120,JC-40,JC-22。コンパクトでも元祖JC-120と同じツイン・スピーカー仕様。

AD-2はエレアコ専用のプリアンプで、アコースティックギター本来の鳴りを表現するのが売りだとか。美しい残響を加えるAMBIENCEやボディの共振を再現するACOUSTIC RESONANCEといったつまみで、ピエゾ・ピックアップ特有の固い音をより生の豊かなアコースティックギターの響きを演出すると共に、ノッチ・フィルターで、エフェクトによって生まれるハウリングの原因になる帯域のみを調整でき、即座に抑えることができます。

JC-22はど定番アンプ、JC-120のホームアンプ版で、自宅でもあの「JCサウンド」を楽しむことができます。画像の通りとてもコンパクトなサイズとなっていますが、元祖と同じツイン・アンプ仕様で、あの唯一無二のコーラスサウンドも健在です。しかもREVERBつまみやエフェクト・ループ端子など、JC-120の設計を徹底して継承しています。小さいからといって侮ることなかれ。

 

そして、今回最も気になったのが、マルチバンド・コンプレッサー、CP-1X。
BOSSが誇るDSP技術(多次元的信号処理技術)を搭載し、スタジオレベルのコンプ処理が可能とか。

コンプレッサーって、歪みとくらべると理解しにくいし、効果もいまいちですが、実はレコーディングではものすごく重宝されていて、その質は曲の仕上がりを大きく左右するほど影響します。
今回は、このCP-1Xの魅力をご紹介していきたいと思います。

そもそもMDPって?
MDP

2013年に発売されたTE-2、DA-2、MO-2から始まったMDP(Multi-Dimensional Processing)。日本語でいうと「次元的信号処理技術」と漢字を羅列した小難しそうな言葉となるのですが、早い話が、音を倍音やレベル、高低などさまざまな角度から分析し、それぞれに適した処理を施す技術ということができます。

今までのエフェクターは、複雑な音の要素の一部分にだけ最適化された効果を与えるように設計されていたので、それ以外ではあまり良い音にはならないという問題点がありました。例えば、低音のコード弾きでも分離感のある音になるような効果を狙っていても、高音域だと細々として頼りない音になるといった感じです。ですが、MDPは瞬時に音の要素を分析し、低域には低域に合った処理、高域には高域に合った処理を行うことによって、どのような音にも狙った効果を与えることができるという利点があります。

BOSSは、以前から「COSM技術」というデジタル処理技術を開発しており、MDPはそれをさらに進化させたようなものだと、個人的にとらえています。BOSSが培ってきた技術の結晶というわけですね。

詳しくはROLANDのサイトに開設ページがあるので、そちらをご参照ください。
ROLAND公式サイト:「MDP Deep Dive」

「え、コンプかかっているの?」と思うくらい自然な変化」

boss_cp-1x_main

では、このMDPを搭載したCP-1X、何がすごいかっていうと言葉で説明するよりも聴いていただいた方が早いと思うので、こちらをご覧ください。

BOSS CP-1X Compressor featuring Tim Pierce

どうです?もう映像を観ずに聴いていたら、うっかり聞き逃してしまいそうなほど自然なコンプ効果じゃありませんか?それでありながら音をしっかり持ちあげている。
さらに驚いたのはMDPによって単に音の強弱だけでなく、単音かコード弾きか、アルペジオなのかも分析してそれぞれに適した処理をすることができるということ。もはや小さなコンピュータですよ、これ。

僕は以前にコンプレッサー「CS-3」を持っていました。便利だったんですけど、コンプ特有の変に潰された固い音がどうしても不自然に感じて気に入らなかったんですよ。

これはこれで好きだったんですけどね。

これはこれで好きだったんですけどね。

CS-3はすでに知人に譲ってしまいましたが、このCP-1Xはほとんど音色を変えずにコンプ効果を与えてありますね。特に2:24からのストラトのリードトーンは滑らかさが2倍増しになったような感じでよりメロウなサウンドになっていますね。自然体でさりげなく細かな気遣いができるイケメンのようです。惚れてまうやろー!

まさに、「かゆいところに手が届く」1台。

僕は音の理論的なことはさっぱりですが、耳で聞いて「あ、この音はすごい。」とCP-1Xは直感で思いました。コンプレッサーは本当に微妙な効果なのですが、この効果が音楽を聴く人の無意識な感覚に大きく働きかけていることは間違いありません。そこをいかに上手く操るかで「良い音」になるのか「悪い音」になるのかがはっきり分かれるのではないでしょうか。今までコンプレッサーを重要視してこなかった方も、これを機に一度見直してみるのも良いかもしれませんね。

ちなみに、BOSSからはベース用コンプレッサー「BC-1X」も出ていますので、ベーシストの方はこちらもぜひ検討してみてください。

 

 

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