歪み初心者はこれ一択!歪み界のスタンダード、BOSS BD-2

愛されてきたのには、わけがある。

こんにちは。いつも閲覧ありがとうございます。On-Sukeです。

今回ご紹介するのはこちら、BOSS BD-2 Blues Driver」です。
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傷だらけですみません…。僕はこいつと8年の付き合いでずっとボードの中に入れていました。
こんなに傷がつくと、なんだか歴戦の猛将が負ってきた名誉の傷のようにすら見えてきますね。

このBD-2は、僕が初めて買ったエフェクターでもあり、その時から現在に至るまで、僕の作る音の根幹を作ってきてくれた相棒でもあります。高校生のとき、友人のライブを見に行ったとき、その足元にあったのがBD-2で、それから僕の頭の中には「オーバードライブ=BD-2」というような式が成立していました。このエフェクターが僕のエレキギターのセンスを育ててくれたといっても過言じゃありません。

今日はそんなBD-2への溢れる愛を、大きく2つに分けてお伝えしていきたいと思います。
なるべく文量を抑えながら紹介していきますので、最後までお付き合いください(笑)

シンプルなコントロールで多彩な音色の演出が可能

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写真を見ていただければわかるのですが、BD-2のつまみはLEVEL(音量)、TONE(高域の調節)、GAIN(歪み)の3つと、多くの歪みエフェクターと同様な、シンプルなつまみとなっています。このBD-2がすごいのは、その変化の幅の大きさです。

BD-2 Blues Driver [BOSS Sound Check]

GAINを0にすればほぼクリーントーン、9時程度に回せばプリッと少しだけ高域で歪むような、真空管アンプの歪み始めのような軽快な音になります。11時くらいに回すとジャリっとした粗い粒の歪みになり、さらに回していくとハードロックでも使えそうな獰猛な姿を表し始めます。歪みペダルは多々あるものの、ここまでいろいろな顔を見せてくれるペダルっていうと、値が張るものでない限り、実はなかなか見つからないのですよ。ところが、そこはさすがJAPANが誇るBOSSブランド!
実売価格10000円以下ですからね!
10000円以下でここまでキャラクターに富むべダルが逆にあってよいのでしょうか!
お金のない学生のお財布にとても優しい、イケメンペダルですね。

音色の特徴は、Fenderのチューブアンプの歪みを模しているというだけあって、カラっと乾いたような軽快な歪みだなと、個人的には感じます。まあ「Blues」ですからね。正直GAINを1時以上回したときの音には、「いやFenderアンプ単体でここまで歪むかい!」とツッコミたくもなりますが(笑)

BOSSはBD-2以外にも多くのオーバードライブを販売していますが、他の歪みペダルがマイナーアップデートを重ねて改良していく中、BD-2が1995年の販売開始から約20年、姿を変えずに生きてきたその歴史は、それだけさまざまなギター、ジャンルに柔軟に対応でき、かつ良い音を簡単に生み出すことができるということを証明しているのではないでしょうか。

実際、BD-2とよく並べた挙げられると同社製のOD-3やSD-1などと比べても、プロのボードには圧倒的にBD-2の方が載せられている場合が多いです。プロアマ問わず、万人に愛される音を生み出すことができるということですね。
参考までに、僕が宅録でコピーした、ストレイテナーの「Memories」を貼っておきます。主に2パートのギターがありますが、どちらも使用機材はGibson LesPaul SpecialとBD-2、無料アンプシミュレーターアプリのみです。
即席一発録りで弾いたのでミスが多々ありますが、そこはご容赦を(;^ω^)

ギター初心者を成長させてくれる、ピッキングやボリュームへの反応性

僕が歪み初心者におすすめする最大の理由はこれです。

モリモリ(?)歪むエフェクターだと、ピッキングがうまくいってくれなくてもがっつりボリュームとゲインを稼いでくれるので、
だいたいすんげえロックな感じだぜと「錯覚」させてくれるのですが、それではいつまでも演奏力は高まりません。

先ほどの動画でおわかりいただけたでしょうが、このBD-2のすごいところはピッキングの強弱に応じて歪み具合が変わるところ。下手なピッキングだと、自分が思っているほどの歪みが稼げなかったり、逆に必要以上の歪みが出てしまうのです。ですから、ピッキングの練習にはもってこいなペダルなのです。
ピッキングコント―ロールの大切さは、あの有名なBUMP OF CHICKENの藤原基央さんもバンドスコアのインタビューで語られていましたね。

また、ギター側のボリュームにもとても反応が良く、フルテンにすればそれこそドライブ感ある歪みが得られますし、絞ればカラッとしたクランチサウンドが得られます。初心者の音作りだと、アンプやエフェクターのつまみにしか目がいかないことが多いですが、実はギターのボリューム調節も音にものすごく関係しているのだということを、BD-2を通して深く理解することができます。

自分の腕を上げるトレーニングツール

結局愛が止まらなくて長文となってしまいました…。
ですが、僕がこれでエレキギターの音を理解できたように、初心者にも優しく、またプロでも通用する万能な音を、このBD-2は備えていることが、少しでも伝わったのではないでしょうか。

昨年、このBD-2をベースにアップグレードされたBD-2Wが発売されました。僕もずっと注目しています。
後に弾き比べしたレビューもできたらと思います。