MIDI初心者に「テキスト音楽サクラ」を紹介する3つの理由

DTM

何事も、初めの1歩。

本日も創音においでいただき、ありがとうございます。
On-Suke(0n_Suke)です。

Firehawkを手にしてから、宅録がすこぶる捗るようになりました。ですが、それはつい最近のこと。お金のなかった学生時代、僕の作曲の相棒だったプログラム、「テキスト音楽サクラ」を、本日はご紹介したいと思います。

厳しかった我が家

僕は中学・高校と吹奏楽部に所属していましたが、My楽器を一切買ってもらうことができませんでした。周りの友達は30万40万もする楽器を買ってもらえているのに、僕は10万そこそこの入門用サックスですら買ってもらえませんでした。高校の部活では、サックスパートは必ず楽器を購入しなければならなかった(しかも学校指定の40万するモデル)ので、僕は学校の楽器が使えるユーフォニアムに転向しました。

親の理屈は「自分の金で稼いで買え」でしたが、単純に考えてお金に余裕がなかったのでしょう。そんな家庭の中でいろいろ経費のかさむ吹奏楽部に所属させてもらえていただけでも感謝するべきですね。

話が脱線してしまいましたが、そんな家庭でしたので、趣味の作曲のために機材が欲しいなんて口が裂けても言えませんでした。でも、自分の頭の中のイメージを音にしてみたい、形にしてみたい。そこで、PC上で作れるアプリケーションソフトがないか、中学生の僕は血眼に探し、出会ったのが「テキスト音楽サクラ」(以下、「サクラ」)です。これに出会えた中学生のOn-SukeはMIDIに無知な状態から2年で10曲のオリジナル曲を作ることができたのです。

MIDIについて何も知らなくても曲が作れる3つの理由

「ドレミ」で音の指定が可能

サクラの最も便利な点は、「『ド』と打てば本当に『ド』の音がなる」ということです。
一見すれば何をそんな当たり前なことをと思われるかもしれませんが、実は、MIDIで音を鳴らすのは、結構複雑で難しいことなのです。

次の画像をご覧ください。

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MIDIでメロディを作るとき、普通よく使うのがピアノロールと呼ばれる画面です。

鍵盤が音階を現し、それに続くバーのようなものが音価(音の長さ)を表します。一見便利そうに見えますが、やっかいなのは音価の設定。いちいちマウスで設定していては日が暮れてしまいます。MIDIキーボードを使えば楽に打ち込みが可能ですが、中学生の僕にはそれを買う財力もありません。よって、ピアノロール型のアプリケーションソフトは僕にとっては不向きでした。

それに対して、サクラは「ド」と打てばドの音が鳴り、さらに「ド8」と階名の隣に音価を指定すれば、その音価分だけドの音が鳴るという、非常にシンプルな構造となっています。ドレミではなく「cde」と実音で入力することも可能です。

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音を入力する際、手打ちでも入力できますし、画像のように鍵盤や五線譜をクリックして入力することも可能なので、誰でも迷わずに音を打ち込むことができます。

MIDIを始めるとなると、いきなり専門的な用語が飛び交い、そこであきらめてしまう人が多いですが、サクラならMIDIをいじっているという感覚なしに打ち込みをすることができるのです。
参考までにサンプル曲を載せておきます。これは、僕が19のときに作りました。

DTMの基礎を学びながら作れる

サクラで音楽を作るときに「トラック」や「チャンネル」という言葉が出てきます。理論的なことは未だにわかりませんが、僕の感覚で言えばトラックはグループ、チャンネルは個人といった感じです。例えば、リズムチャンネル(ドラムなどの打楽器)はサクラではトラック10で指定しなければならず、そこにスネアのチャンネル、ドラムのチャンネルなどを統合するのです。ここで述べたトラックは16個あるのですが、他のDTMソフトも16トラックないし32トラックなどのものが多いです。また、リバーブやコーラス、パンポットなどの調整も可能なので、曲を作りながら無意識的にDTMの基礎的なことを身に付けていくことができるのです。

入門者のためのわかりやすい講座付き

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先ほども述べましたが、DTMを挫折する理由でよくあるのが、「初めからわからないことが多すぎる」ということ。ただでさえ簡単に打ち込みができるサクラですが、初めての人のための解説サイトに飛べるリンクが掲載されています。そのサイトにある「ストトン講座」を読めば、サクラで基本的な操作は完全にこなせるようになります。そんなに長い内容ではないので、飽きることなくまさに「ストトン」と打ち込みの基礎を学べるわけです。

 

何も知らない人のDTMへの入り口

恥ずかしい話ですが、僕は未だにMIDIというものがいまひとつわかっていません。プロを目指すのならきっとMIDIを理解するのは必須でしょうが、僕みたいな趣味の範囲で曲を作っている人にとってはそこまで極めなくても十分作りたい曲は作れるはずなのです。

調や音階の知識さえあれば曲が作れてしまう。作曲のハードルが低いので、モチベーションを維持するのは容易でしょう。そして、慣れてきたらCubaseなどの本格DTMソフトを使っていけば良いのです。DTMとは何なのか、MIDIとは何のかを知るための1歩として、サクラは最も適したソフトといえるでしょう。

テキスト音楽サクラ公式サイト

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