SONYのBluetoothスピーカー3機種を試聴してきた。

家電

技術の進歩は、光の速さですね。

本日も創音においでいただき、ありがとうございます。
On-Suke(0n_Suke)です。

先日SONYのハイレゾウォークマン、「NW-A30シリーズ」でハイレゾ音源を試聴した記事を書きましたが、実はその日にSONY製Bluetoothスピーカーの音も聴いてきました。

もう僕の知っているワイヤレススピーカーじゃない。これさえあれば、良い音を聴くのに場所なんて選ばなくて良いです。

ふと見かけた、小さな「魔法の箱」

僕は中学生の入学祝で録再用のMDウォークマンを買ってもらったのですが、やっぱりスピーカーで音を聞きたいと思い、近くのホームセンターでポータブルスピーカーを買ってもらったのです。イヤホンジャックに直接挿して使う、電池のいらないタイプ。

こんなタイプの直挿しスピーカー。

こんなタイプの直挿しスピーカー。

よっしゃ、これでスピーカーで聴けるぞ!と意気揚々と再生ボタンを押してみると、出てくる音は紙のようにペラペラ。今思えばアンプが内蔵されていないのでろくな音が出せないのは当然なのですが、コンポから出るような音を期待していた当時の僕は「だまされた!」とどこかのクレーマーみたいな被害者意識を強く感じていました(笑)

その頃はポータブルアンプで良い音を出すとなるとどうしても電池や外部電源でアンプを駆動させるモデルを使うことが一般的でしたが、サイズもそこそこ大きかったり(小さいモデルは音が割れやすい)、ケーブルが邪魔だったりと、常にバッグに入れて持ち運ぶって考えると一癖あるモデルが多かった気がします。僕はそのような経験からポータブルスピーカを無意識に敬遠してきました。

ところが、この前家電量販店のオーディオコーナーをぶらぶらしていたら、これを見かけたんですよ。

soundlinkmini

言わずと知れた大御所ブランド、BOSEが生んだBluetoothスピーカー「Soundlink mini ⅱ」。大学の研究室にBOSEのスピーカーがあったので、あの定評ある音は親しんできたつもりですが、ちっさ!この小ささであのBOSEサウンドが鳴らせるの?と疑問に思いましたが、杞憂でした。そこから流れるデモ音源が奏でるあのタイトでありながら存在感ある重低音、ハリのある高音はまさにBOSEサウンド!

何、今のポータブルスピーカーってこんなに進化してるの?どういうこと!?これはもっと歩き回らなくては!

ということで目をつけたのがSONYのBluetoothスピーカー。こちらもオーディオにおいては大御所なだけあって、いろんなタイプのスピーカーを展開していました。

今回はその中から大迫力のハイレゾサウンドを楽しめる「SRS-ZR7」、世界最小サイズでハイレゾサウンド楽しめる「h.ear go(SRS-HG1)」、アウトドアに最適な防水仕様の「SRS-XB3」を試聴してきました。

いざ、実「聴」!

SRS-ZR7

SRS-ZR7

僕が行った量販店にあったSONYのBluetoothスピーカーの中では最も大きいサイズでした。漆黒の直方体はもう見ただけで貫録を感じます。うん。

ボディ上部には電源、ボリューム、入力機器の切り替えボタンしかなくいたってシンプル。画像は正面のみですが、背面にはステレオミニジャックやUSB・LAN端子、さらにはHDMI端子までついていて、ワイヤレス接続に加えて様々な入力機器に対応できる万能君です。

さて、肝心の音を、あらかじめ用意されていたハイレゾ音源で確かめてみました。

sonydemo

最初聴いたときは、「わぁ、とてもきれいだなーさすがハイレゾ」って漠然な印象(この時はNW-A30で試聴する前でした)。

次に、自分のスマホにある音楽を、Bluetooth接続で試聴できると聞いたので、mp3音源(360kpps)をいくつか聴いてみたら、ハイレゾ音源と普通の音源の違いがはっきりわかりました。一言でいうとその違いは透明感。冬の水滴がついて曇ったガラスを思い浮かべてください。あれがmp3音源です。対してハイレゾ音源はその水滴をふき取ったあとの、向こう側の景色が見える透明なガラス。それくらいの違い。まあmp3音源でもさすがはSONY。安定の迫力ある重低音やDSEE HX機能による高域の豊かな表現力で十分満足な音になっています。

ちなみに、専用アプリ「SongPal」をインストールすることで好みの音に設定することができるそうです。

h.ear go(SRS-HG1)

srshg1

2016年4月時点で世界最小サイズを誇るハイレゾ対応ワイヤレススピーカー。横幅20.4cmと、小学校の30cmものさしよりも短いコンパクトサイズでありながら24W出力を誇ります。SRS-ZR7と同じくハイレゾ音源を聴いていみました
驚いたのは、この小ささで低音が本当によく鳴ります。画像のように手を当ててみたら、振動が来る来る。EXTRA BASSのボタンを押すと、さらに「ズン、ズン」と振動が全身を駆け巡る感じ。このサイズでここまで低音を強調すると普通は割れてしまうのでしょうがそんなことは全くなし。音の質こそ違えども、その迫力は先に挙げたBOSEのSoundlink mini ⅱと肩を並べるほど。ただ、EXTRA BASSをONにすると不自然に低音が増幅された印象を受けました。OFFでも十分ベースは鳴っているので通常設定で十分でしょう。音の広がりもこのサイズからは想像できないほどあるので、複数で聴くときも位置によって聴こえ方に隔たりが出る心配はないと思います。
そしてもう一つ特筆するべきなのは12時間再生が可能なロングバッテリー。1日なら充電を気にすることなく楽しむことができますね。

SRS-XB3

srsxb3

アウトドアが好きな人はもうこれ1択です。ハイレゾ音源こそ対応していないものの、IPX5相当の防水性能なので、シャワーや川の水しぶき程度ならへっちゃらです。そもそもアウトドアでハイレゾなみの音質を求めるかというとそうではないですよね。
実際聴いてみると同じくらいのサイズでありながらh.ear goを超える30W出力とEXTRA BASS機能による迫力ある重低音のおかげか、h.ear goよりも耳によく音が届く感じがしました。キャンプやバーベキューなど、大所帯で活動するときに大活躍しそうですね。
さらにさらに、4時間の充電で最大24時間再生が可能。1泊しても充電なしで使うことができますね。とてもアクティブなスピーカーだと思います。

帰ったあと調べてみてわかったことがありまして、SRS-XB3同士をBluetooth接続することで、ステレオスピーカーのように使うことも可能だとか。2台買う人はいないと思いますが、運よくXB3を持っている友達がいたら試してみてはいかがでしょうか。

どんな用途でも良い音が聴ける選択肢がある

10年前と比べて、本当にポータブルスピーカーの技術の進歩はすさまじいと実感させられました。僕は、ライブDVDなども良い音で聴きたいので、屋内での据え置きに向いたのSRS-ZR7が良いなと思いましたが、用途によって最適なスピーカーは変わるでしょう。音を犠牲にすることなくここまでコンパクト化されたh.ear goやSRS-XB3は外出先で音楽を楽しみたい人にとって最適な選択といえます。どんな場面で使うかをはっきり想定してから選ぶのをおすすめします。

 

 

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