One ControlよりStrawberry Red Overdriveの系譜を引くCranberryとLingonberryの2機種が限定生産で登場!

エフェクター

伝説の音に、バリエーションを。

本日も創音においでいただき、ありがとうございます。
On-Suke(0n_Suke)です。
先週は扁桃腺炎になり、MAX39.6℃の高熱を出してしまいました。いっそのこと切除してしまいたいくらいです。

さて、この前GAOS(Golden Acorn OverDrive Special)の記事を書いたばかりですが、One Controlの意欲は留まることを知らないようです。限定生産で新たなオーバードライブ、Cranberry OverDriveLingonberry OverDriveが登場しました。

どちらも同社製のStrawberry Red Overdrive(以下SROD)を継ぐモデルで、SRODで足りなかった「もっと!」を満たす、優秀な機種となっています。

One Controlの伝説を生んだStrawberry Red Overdrive

今回登場した2機種は、どちらもSRODをもとに製作されました。ですから、Strawberry Red Overdriveの説明は避けられないでしょう。

今までOne ControlはBJFデザインの下、多くの歪みエフェクターを作ってきました。Persian Green Screamerのように、エフェクターまたは歴代のアンプサウンドを模して造られたものが多いですが、このSRODは何かをモデルにして作ったのではなく、One Control独自の歪みとして開発されたものです。

デザインしたBJFによれば、目指したのは次のこと。

・ギターサウンドの核となる部分を刺激するペダルであること

・どんなギター、アンプにつないでも、常にギタリストが欲しい音を出力すること

・ギターやアンプ、エフェクターなど、他の機材の持つ特性を最大限に活かすこと

・完全なクリーンから強い歪みまでをカバーすること

・プレイヤーが手元で行った表現を余すこと無く拾い上げること

・その上で、細かな音色調整ができること

…結構贅沢な要求ですが、実際のサウンドを聴いてみると、なるほどSRODには、これらのBJFの願いが見事詰め込まれているような音に聴こえます。歪みの可変域が非常に広くありながらも、ピッキングニュアンスを決して無くさない反応の良さ。すばらしいの一言に尽きます。

One Control | Strawberry Red Over Drive – Designed by BJF

そして、このSRODをもとに、さらにローゲインに設定したのがCranberry OverDrive、ハイゲインにしたのがLingonberry OverDriveなのです。

歪みの質はSRODそのもの

では、肝心のサウンドを聴いてみましょう。まずは、Cranberry Overdriveから。

One Control | Cranberry OverDrive [Designed by BJF]

SRODと比べて、カラッとした感じが増えた印象ですね。ゲインが少なくなったから当たり前なのですが。歪みのかかり具合がとてもナチュラルで、BJFがSRODを作る際に目標としたサウンドが見事に受け継がれています。そのゲインを最大にすればけっこう歪みますが、ギター本来のキャラクターをあえて保持し続けるこの音は圧巻です。

Lingonberry OverDriveはどうでしょうか。聴いてみましょう。

One Control | Lingonberry OverDrive [Designed by BJF]

Cranberry Overdriveを聴いた後だと、歪み量の違いは一「聴」瞭然ですね。リードトーンにはやはりこちらが便利そう。TREBLEは思っていたよりもそんなにつまみに敏感には反応しない印象。とにかく、温かく歪んでくれるイメージなのは元祖と変わりません。

なお、オリジナル同様、2つのペダルにもLow Cutのトリムポットがボディ右側についています。ドライバーを使っていじる形になっています。
歪みが増すと低音も膨張しがちですので、特にLingonberry Overdriveでは重宝するのではないかと思います。限りなく小さいボディなのに、このような痒い所に手が届くような設計が、One Controlのニクイところですね。

SRODの偉大さがわかる2機種

いかがだったでしょうか。どちらも元祖に負けず劣らずのクオリティ。それもそのはず、どちらもSRODの直系なのですから。

SRODの音が好きだから、リードでクリーンブースターを踏むという使い方も良いでしょが、別のエフェクターを使うということは、少なからずもそのエフェクターの持つ特徴を受けてしまうことは避けられません。また、SRODの音色そのままに、もっとブルージーなクランチを弾きたかった方もいるでしょう。今回新登場した2機種は、まさにそのような希望を叶えてくれる魔法の小箱。

伝説の音は、まだまだこれからです。

 

 

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